2008年05月28日
雪上技術講習会2(一日目)
5月24日・25日に山岳総合センターの「雪上技術講習会2」が開催された。前回と同様に悪天候の予報だ。誰か「雨男」or「雨女」がいるのだろうか??(実は自分だったりして・・)8:00に扇沢駅へ集合した時はまだ薄日がさしていた。このまま天気がもってくれればいいなぁー
8:45ごろ訓練地である針ノ木雪渓の大沢小屋周辺を目指して各班ごとに出発。前回に比べてだいぶ融雪は進んでいるが、まだまだ雪はあった。訓練地までの間はなるべく雪の上を歩き、前回習得した「雪上歩行(雪への立ちこみ)」を意識して登っていった。
10:00すぎに大沢小屋の下あたりへ到着。今日はここでツェルトによるビバーク訓練を行う。もともとツェルトは持っていたが、実際使用したことはないため楽しみだ。
ビバーク訓練地周辺
その後、不要な荷物をおろし、我がC班4名は大沢の中間で訓練を行うことになった。大沢からの雪崩のデブリを越えて、中間地点の斜面で訓練開始。まずは、「滑落停止」だが、今回はより実践的にリックとアイゼンをつけて実施した。リックを背負ったままでの滑落停止は難しかった。特に背面で落ちた時にはリックに乗っかってしまいピッケルを打ち込むことが困難だ。登山中にこの状況になった時には大変危険だということがよーく理解できた。落ちないための雪上歩行技術の習得がまずは大切だ。
適宜休憩をとりながら訓練は続く。まだ雨は降ってきていない。なんとか訓練中は降らないでほしいものだ。
訓練地からビバーク予定地(真ん中の雪が消えているあたり)を見る
次はハーネスをつけ二人一組でロープを結びあい、ひとりが登り、もう一人が確保することを交互に繰り返しながらひたすら急な斜面を登って行った。ロープの長さを考えながら、どこに確実な支点(立ち木にスリングをかける)を作るかがポイントだ。14:00ぐらいから雨が降ってきてしまった。やっぱり降ってきたか~
結構上まで登ったところで、今度は「懸垂下降」で交互に降りていくことになった。ここでのポイントもロープの長さを見極めながら次にロープをかける支点を見つけることだ。安易に下りていくと支点が見つからず、次の下降ができなくなってしまう。
雨も本降りになってきたので、16:00ごろ「訓練終了」の無線が飛びかい、各班がビバーク地点へ集合してきた。雨は結構降っているし、また冷え込んできた。今日は厳しいビバーク訓練になりそうだ。っと思ったところで、先生たちが打ち合わせを始めだした。しばらく話し合いの結果、「これから大雨の可能性があるため下山しセンター周辺でビバーク訓練をおこなう」との指令がでた。あわてて荷物の整理をして下山開始だ。
17:00ごろに扇沢駅に到着し、各自車でセンターへ移動した。センター到着後は、センター前の広場で適当な場所を見つけツェルトを張ることになった。雨がザアザア降っている中での設営は本番さながらだ。細引きを木と木の間に張り設営している人が多かったが、本番を想定してストックをポール替わりにして設営し、中にテントのグランドシートをひいて今日の我が家が完成した。
携帯のカメラで撮ったので写り悪いっす
夕食のメニューは定番の棒ラーメン(ソーセージ+のりタップリ)とお隣のテントから差し入れのビールだ。ラーメンで体が温まった後は、シュラフカバー(シュラフは未使用)に潜り込み、雨の音を聞きながら持っていった焼酎とサラミでささやかな晩酌だ。(雨降りなので、一部の人たちを除き宴会モードにはならなかった)
このころから結露と雨がしみ込んでツェルト内側に水滴が付いてきていた。明日の朝どの程度濡れているか・・・とっても心配であるが、ツェルトの性能を知るのには絶好の機会である。ツェルト外側にへばり付いていたアマガエルを中から指ではじき落して眠りについたのであった~
次回に続く・・・
8:45ごろ訓練地である針ノ木雪渓の大沢小屋周辺を目指して各班ごとに出発。前回に比べてだいぶ融雪は進んでいるが、まだまだ雪はあった。訓練地までの間はなるべく雪の上を歩き、前回習得した「雪上歩行(雪への立ちこみ)」を意識して登っていった。
10:00すぎに大沢小屋の下あたりへ到着。今日はここでツェルトによるビバーク訓練を行う。もともとツェルトは持っていたが、実際使用したことはないため楽しみだ。
ビバーク訓練地周辺
その後、不要な荷物をおろし、我がC班4名は大沢の中間で訓練を行うことになった。大沢からの雪崩のデブリを越えて、中間地点の斜面で訓練開始。まずは、「滑落停止」だが、今回はより実践的にリックとアイゼンをつけて実施した。リックを背負ったままでの滑落停止は難しかった。特に背面で落ちた時にはリックに乗っかってしまいピッケルを打ち込むことが困難だ。登山中にこの状況になった時には大変危険だということがよーく理解できた。落ちないための雪上歩行技術の習得がまずは大切だ。
適宜休憩をとりながら訓練は続く。まだ雨は降ってきていない。なんとか訓練中は降らないでほしいものだ。
訓練地からビバーク予定地(真ん中の雪が消えているあたり)を見る
次はハーネスをつけ二人一組でロープを結びあい、ひとりが登り、もう一人が確保することを交互に繰り返しながらひたすら急な斜面を登って行った。ロープの長さを考えながら、どこに確実な支点(立ち木にスリングをかける)を作るかがポイントだ。14:00ぐらいから雨が降ってきてしまった。やっぱり降ってきたか~
結構上まで登ったところで、今度は「懸垂下降」で交互に降りていくことになった。ここでのポイントもロープの長さを見極めながら次にロープをかける支点を見つけることだ。安易に下りていくと支点が見つからず、次の下降ができなくなってしまう。
雨も本降りになってきたので、16:00ごろ「訓練終了」の無線が飛びかい、各班がビバーク地点へ集合してきた。雨は結構降っているし、また冷え込んできた。今日は厳しいビバーク訓練になりそうだ。っと思ったところで、先生たちが打ち合わせを始めだした。しばらく話し合いの結果、「これから大雨の可能性があるため下山しセンター周辺でビバーク訓練をおこなう」との指令がでた。あわてて荷物の整理をして下山開始だ。
17:00ごろに扇沢駅に到着し、各自車でセンターへ移動した。センター到着後は、センター前の広場で適当な場所を見つけツェルトを張ることになった。雨がザアザア降っている中での設営は本番さながらだ。細引きを木と木の間に張り設営している人が多かったが、本番を想定してストックをポール替わりにして設営し、中にテントのグランドシートをひいて今日の我が家が完成した。
携帯のカメラで撮ったので写り悪いっす
夕食のメニューは定番の棒ラーメン(ソーセージ+のりタップリ)とお隣のテントから差し入れのビールだ。ラーメンで体が温まった後は、シュラフカバー(シュラフは未使用)に潜り込み、雨の音を聞きながら持っていった焼酎とサラミでささやかな晩酌だ。(雨降りなので、一部の人たちを除き宴会モードにはならなかった)
このころから結露と雨がしみ込んでツェルト内側に水滴が付いてきていた。明日の朝どの程度濡れているか・・・とっても心配であるが、ツェルトの性能を知るのには絶好の機会である。ツェルト外側にへばり付いていたアマガエルを中から指ではじき落して眠りについたのであった~
次回に続く・・・
Posted by ぐらっちぇ at 16:54│Comments(4)
│講習会
この記事へのコメント
ザックとアイゼンでの滑落停止は難儀ですね。
意識的に反転して、膝を曲げて、ピックを打ち込む。
訓練と分かっていても、止まるまではヒヤヒヤです。
私はこの訓練をしていてザックの中のバナナが潰れて
大変でした。
雨のツエルトビバークの経験はありません。
朝の状態が気になります。続編待ってます。
意識的に反転して、膝を曲げて、ピックを打ち込む。
訓練と分かっていても、止まるまではヒヤヒヤです。
私はこの訓練をしていてザックの中のバナナが潰れて
大変でした。
雨のツエルトビバークの経験はありません。
朝の状態が気になります。続編待ってます。
Posted by MAMMUT at 2008年05月28日 20:35
こんばんは。おつかれさま!お帰りなさいという感じです。結構臨機応変な講習の様子が分かって、正直びっくりしました。もっとがしがしの予定通りカリキュラム、てのを想像していました。大沢小屋の手前でもこんなでブリですか! ふわ、雪渓までは超えなくてはならぬハードルが多そうですね。続きを楽しみにしております。
Posted by いまるぷ at 2008年05月28日 22:21
これが本当の山やさんの世界なんですね!
マニュアルから入るタイプなので、日帰りハイキングでもツェルトをザックに入れて居るんですが、買ってから一度も袋から取り出したことないです。今度一度キャンプ場あたりで設営して泊まってみます!
マニュアルから入るタイプなので、日帰りハイキングでもツェルトをザックに入れて居るんですが、買ってから一度も袋から取り出したことないです。今度一度キャンプ場あたりで設営して泊まってみます!
Posted by kimatsu at 2008年05月28日 22:33
MAMMUTさん、こんばんは。
確かに滑落停止は止まるまではドキドキしますね~何より滑落しない歩き方を身につけることが重要ですねー
いまるぷさん、こんばんは。
先生方は海外の山まで行かれる方々で経験豊富ですので、場所を変えてもしっかり講習していただけます。ホント勉強になりますよー
kimatsuさん、こんばんは。
ぜひ一回ツェルト泊してみてください。すごくいい経験になりますよ~
確かに滑落停止は止まるまではドキドキしますね~何より滑落しない歩き方を身につけることが重要ですねー
いまるぷさん、こんばんは。
先生方は海外の山まで行かれる方々で経験豊富ですので、場所を変えてもしっかり講習していただけます。ホント勉強になりますよー
kimatsuさん、こんばんは。
ぜひ一回ツェルト泊してみてください。すごくいい経験になりますよ~
Posted by ぐらっちぇ at 2008年05月29日 22:26
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